三菱自動車は28日、世界のラリー競技で活躍したスポーツセダン「ランサーエボリューション」の生産を現行モデル限りで終了する方針を明らかにした。自動車ファンに「ランエボ」の愛称で親しまれたが、近年は販売が落ち込んでいた。
http://sankei.jp.msn.com/economy/news/140328/biz14032821560059-n1.htm
三菱、「ランサーエボリューション」の生産が終了。WRCなどのラリー選手権で活躍、90年台を一世風靡したスポーツセダン。
若者がクルマを買わなくなったと言われて久しい、2000年代に入ってからもマイナーチェンジを繰り返してた。最後のマイナーチェンジは2012年。最近でも車両盗難されるほど一部では人気だと思ってたんですが、1992年に発売されてから22年で幕を閉じた。
2013年の販売台数が、621台
それもそのはず。2013年の累計販売台数が、たったの621台。もちろん月販ではない。ピーク時は、この15倍以上の9000台以上を売り上げてたことを考えると、まさに「落ちぶれ」。ライバル的には、スバルのインプレッサあたりになるのかな。だから、一概に売れないジャンルとも言い切れない。スバリストのようなコアなファンを獲得できなかったのが痛いのか。ただ三菱は過去にいろいろと仕出かしてるので、その影響もありそう。
三菱自動車全体の斜陽感と重なる。今後はプラグイン・ハイブリッド車などに注力するようですが、ミラージュですらランク上位30にすら入ってない現状。単なるリストラ。
時代にあったスポーティーさ
スポーツ系で今現在流行ってるジャンルと言えば、SUV。マツダのCX-5然り、日産のエクストレイル然り、大人気。コンスタントに月販数千台以上、中には1万台に届く車種もある。スポーティーだから売れないということは決して無く、ちゃんと「時代に合った」商品を提供すれば、消費者もしっかり反応する。その適応能力や柔軟性にも、いささか三菱は欠けていたんだと思う。
軽自動車を生産する水島製作所
このランサーエボリューションは、これまでずっと水島製作所で生産してたらしい。そのの水島製作所と言えば、現在、日産の軽自動車DAYZなどを代替生産してる場所。その人気も相まって、また最近はekスペースも発売したので、そちらに生産能力を振り向けたいのが本音か。これも時代の流れで、妥当な選択っちゃ妥当な選択なんだろうなーと。