2014年1月29日水曜日

軽SUV・ハスラー(HUSTLER) プロの評価まとめ



オートックワンの見積もりランキングでも軽SUV・ハスラー(HUSTLER)が一位でしたが、価格ドットコムの自動車人気ランキングでも1位を保持。スバル・レヴォーグやホンダ・ヴェゼルを抑えてですから「スゴい」の一言。また改めて、スポーティーなSUV系が人気なんだなーと痛感。

満足度ランキングでもカムリ・ハイブリッドを超えて、4位。ま、そんな人気なスズキ・ハスラーの自動車評論家さんたちの評価が出終わった頃だと思うので、何となくそれをまとめてみた。やや手抜き記事ですが、かなり長文なので注意。


ささやかな便利さ

フォグランプのスイッチをオンにしたまま、(中略)リモコンでドアロックを解除すると、ハザードランプが点滅するだけでなく、(中略)フォグランプも点灯する、という点だ。(中略)この装備は、まさにアウトドア志向の強いハスラーならではの親切装備と言えるだろう。
http://response.jp/article/2014/01/20/215327.html
会田肇という方。なかなか便利そうな機能。ただしフォグランプが付いてるのは、最上級グレードXだけなので注意したい。

ワゴンRベースのクルマは時速13km以下でエンジンが停止するようになっているのだが、この再始動のタイミングがこれまでとても繊細だったのだ。その制御がハスラーではかなり改善され、不用意に再始動してしまうストレスもほぼ感じなくなっていることだ。
http://autoc-one.jp/suzuki/hustler/report-1625397/0003.html
今井優杏という方。アイドリングストップの挙動がかなり改善されたという感想。何気に価値のある情報。後で走行性能についても言及しますが、ほとんどがべた褒め。おそらくこの改善されたアイストも貢献してるはず。

注目の機能「ヒルディセントコントロール」だろう。滑りやすい急な下り坂でこの機能を使うと、4輪のブレーキが自動的に制御され、時速約7kmを維持しながら安定して下ることができる。ドライバーはブレーキペダルを操作する必要がない。低速域における横滑り防止装置と考えれば良い。

ヒルディセントコントロールは、もともとランドローバーなどの本格オフロードSUVに採用され、今では日産「 エクストレイル 」なども備わる。本格的な悪路走行用の機能だから、軽自動車であるハスラーへの採用は画期的だ。
http://autoc-one.jp/suzuki/newmodel-1597355/0002.html
渡辺陽一郎という方。4WDモデル限定に標準搭載された『ヒルディセントコントロール』についてべた褒め。なんといっても軽初の機能。SUV特有の機能ですが、安全装備の観点からの評価はいかにも渡辺氏らしい。

走行性能

NAで52馬力を引き出しているエンジンにターボを装着し64馬力としているエンジンは、低速からしっかりとトルクがあり扱いやすい。(中略)最大トルクは9.7kgmで、これは自然吸気の1リットルエンジンなみの数値。
http://response.jp/article/2014/01/20/215283.html
諸星陽一という方。走り心地をべた褒め。リッターカー並はさすがに言い過ぎ!?ターボエンジンでも、「エンジン回転のレスポンスもフリクションが少ない」と褒めてました。

NAエンジンは数値上はターボとの差はあるが、実際のジワッと穏やかで十分な力の発進等、実用上の不満のない実力を発揮してくれる。
http://response.jp/article/2014/01/17/215171.html
島崎七生人という方。先ほどの方ほどではないものの、やはり走行性能を褒めてます。

Xターボの4WDは、64psを生み出すインタークーラー付きターボエンジンを搭載する。これはもう、軽とは思えぬほど速い。信号グランプリでガバチョとアクセルを踏み込めば、アアアッという間に法定速度に達する。(中略)その分、エンジンを回さずにすむから、室内が静かなことも美点だ。
http://www.webcg.net/articles/-/30156?page=3
今尾直樹という方。あっという間に60km/hに達成するぐらいの加速力。スズキのR06Aエンジンは静かと評判ですが、やっぱりそれは正しそう。

乗り心地

タイヤ外径が大きいこともあり、乗り心地はゆったりと落ち着いたものとなっている。(中略)ハスラーはタイヤサイズを165/60R15とワゴンRよりもひとまわり大きいので、路面の小さな不整などを拾わず、1クラス上の乗り心地を実現しているのだ。
http://response.jp/article/2014/01/19/215254.html
諸星陽一という方。乗り心地もべた褒め。他の記事では、乗り心地はコンパクトカー並とまで言わしめてる。15インチタイヤが標準仕様だからどうかと思いきや、ドライブがなかなか楽しそうなクルマになってそう。

パワー的にはNAでもまったく問題ナシ。ハンドリングもワゴンRが街中主体でキビキビ走るフィーリングだとしたら、ハスラーはSUV風にややゆったりした、しなやかな動きに仕上がっているという感じ。(中略)ここまでハスラー専用っぽい味付けになっているのは本当にお見事だと思います。
http://response.jp/article/2014/01/23/215592.html
竹岡圭という方。ハンドリングもなかなか良いみたい。上記の小沢コージという方も似たようなレビューを書いてるんですが、それが却って“気持ちのいいムダさ”で楽しいそう。

視認性の高さ

ワゴンR+24mm(671mm)の着座位置からの見晴らしは自然。乗り味は適度な重厚感があり、街中での快適性も十分なものだ。試乗車は4WDだが、高性能なターボの組み合わせながらジンワリとした出足が扱いやすかった。
http://response.jp/article/2014/01/16/215092.html
同じく、島崎七生人という方。ハスラーは車高が高くなってる分、それだけ着座位置も高い。結果、見晴らしが良くなってる。

これは何気に「ポイントが高い」部分だと思う。特にハスラーは女性に人気みたいですから、どうしても背が低い人も多いと思う。それを気にせず運転を楽しめるということは、ハスラー(HUSTLER)はしっかり「遊べる軽自動車」を体現できてる。

これなら登録車からのダウンサイザーも十分納得するはずだ。後席に座り、シートを最後端にまで下げると見晴らしが非常によくコンパクトミニバン並みに開放感が高い。
http://car.watch.impress.co.jp/docs/news/impression/20140123_632003.html
西村直人という方に至っては、もはや視認性の高さは『ミニバン並』とまで評価。軽自動車は背が低いクルマが多く、視認性を高めるためにはどうしてもフロントガラスを大きくするしかない。走行性能もべた褒め。

身長176cmのオザワが座っても頭上にコブシ1つが入るスペースはキープ。厳密に言うと開放感は減ったかもしれないが、車高と視点は上がって見晴らしが良くなっているので、狭苦しさは感じなくなっている。
http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/column/20140121/1054659/?ST=life&P=4
小沢コージという方。じゃあワゴンRより車高が高くなった分、室内空間も減ったと思いきや、身長170cm台半ばの平均より少し高い成人男性が乗っても、頭上は拳一つ分が入る。しっかりスペースも確保されてると言っても構わない。

だから女性にとっては、必要十分すぎるぐらい必要十分な広いスペースでしょう。また、この方のまとめとしては、欠点が少なく「低コスト感覚&技術で作った21世紀の遊び車」とのこと。

欠点

サスペンションストロークが不足気味に感じられたからだ。これはSUV風クロスオーバー仕立てがあだになっていると思われる。(中略)少なくともFFの方がしなやかな乗り心地で、ドライビングフィールも軽快で、ようするに私好みなのであった。
http://www.webcg.net/articles/-/30156?page=3
今尾直樹という方。ターボ車は乗り心地が悪かったそう。

ウイークポイントがないわけでもない。1つはドライビングポジションだ。身長170cmの筆者が適正なドラポジをとると、左膝がセンターコンソールの右端(シフトノブが配置される角)に当たってしまい痛みを感じることがある。

後席ではショックがきつく感じられ乗員が大きく上下に揺さぶられるシーンもあった。
http://car.watch.impress.co.jp/docs/news/impression/20140123_632003.html
西村直人という方。運転席がやや狭いそう。ステアリングを前後に調整できるテレスコピック機能を希望とのこと。男性ドライバーには、やや気になる部分。

あと後席の乗り心地は微妙だとか。ただ後席のサスペンションのおかげで、運転席側のコンパクトカー並の乗り心地を確保してるので、両立は難しく「1つの限界点」と半ば諦めとも妥協とも取れる発言をしてる。ここは割り切るしかなさそう。

あと個人的にハスラー(HUSTLER)の欠点をもう一つ上げるとしたら、「納期が遅い」こと。それだけ人気だってことなんですが、価格ドットコムなどを覗いてると、去年のクリスマスに注文した方が5月納車というウワサもあるほど。

センセーショナルな軽SUV

上記でやや批判的な評価をしてた西村直人という方は、「ワゴンRが世に出た時に近い、センセーショナルなモデル」と締めくくってます。価格コムやオートックワンなどのサイトで1位を維持してる現状、実際それぐらいセンセーショナル。

大雑把にハスラーをまとめると、走行性能が良く、乗り心地もリッターカークラスで、運転のしがいがあるクルマ。といった感じか。ただし後部座席は△。運転席自体もやや狭い。

でも購入してるほとんどが女性ユーザーのようですから、その欠点はあまり問題にならないはず。むしろ運転席シートヒーターやバニティーミラーなど、女性にとっては嬉しい機能満載。

これからハスラークーペなど男性向けモデルが充実していけば、さらにハスラーは売れると思う。おそらく他メーカーも相当脅威を感じてるんではなかろうか。

特にホンダ・エヌワンやダイハツ・ミラココアあたりは根こそぎ需要を食われそう。これらは多分妥協して買われてた「可愛いクルマ」だから。

でもハスラーは初めて現れた「積極的に買いたいポップなクルマ」だと思うので、この牙城を崩すのは他メーカー・他車種はしんどそう。

動画(YouTube)




ラストは、河口まなぶという方。最近記事にもしたけど、レヴォーグの試乗でテンション上がりまくってた人。だから辛口かと思いきや、やっぱり「走行性能は必要十分」との評価。侮ってたようですが、軽SUVの名に恥じないレベルだそう。