スズキは軽自動車の多目的スポーツ車(SUV)「ハスラー」を増産する。今月8日に発売したが、月販目標の5倍にあたる2万5千台以上の受注があったため、主力工場で休日を返上、生産量を当面2割増やす。スズキHUSTLERの受注数が、なんと2万5千台を超えたそう。これは月販目標の5倍超。3日間で1万台超えのウワサがありましたが、それは事実だった。先月クリスマスから予約が開始されたので、1ヶ月も経たずにそれを達成。驚異的なハイペース。
http://www.nikkei.com/article/DGXNZO65531260Z10C14A1TJC000/
ダイハツ・タントが発売から3ヶ月で受注8万台だったことを考えると、それに並ぶぐらいの受注数。タントは「実用的な足車」というジャンルだったのでさもありなんという数値だが、「遊べる軽SUV」というジャンルでこの数値は、改めてHUSTLERは『とてつもない』。
生産量2倍とは何台分?
では「生産量2割増」とは、一体どれぐらい台数が増えるんでしょうか?HUSTLERの当初の販売計画では5千台が目標台数だったので、その2割増しということだろうか。多分、否。何故なら、それではたった1000台ぽっちしか増産されず、とても間に合うはずがない。
だから、単純に「スズキ全体の生産台数を増やす」と解釈するのが自然。そのスズキの国内での生産台数は、昨年11月の月販台数が『8万5356台』。単純計算だと、その二割はおよそ1万7000台。
ただ増産体制になるのは主力工場だけのようなので、ざっくりこの半分でも8千台ぐらいの生産増はあると予想。とは言え、その全部がハスラーに流れるわけでもない。消費増税による駆け込み需要は他の車種でもあるはずだから。
そういう諸々を総合的に勘案すると、およそ最低でも月『4000~6000台』ぐらいが増産されるんじゃないかな~と予想。だからハスラーの販売台数も月一万台前後をしばらくウロウロすると予想。
果たしてこのアソビのクルマが増税後も、このハイペースな受注を維持するのかどうか興味深いところではあります。