軽自動車税の税額を、消費税率が10%に上がる2015年10月に合わせて現在の1・5倍または2倍に引き上げ、年1万円超とする方向で検討に入った。(中略)安倍さん自民党が、また税金の負担を増やすというニュース。個人的に、その動機が少し解せない。これからちょっと長々と説明しますので、スルー推奨。
政府、与党はこれを1・5倍の年1万800円と2倍の1万4400円に引き上げる2案を検討。1・5倍にした場合、年間795億円、2倍では1590億円の地方税収の増加を見込んでいる。
http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20131205-OHT1T00055.htm
- 何故軽自動車の税金をアップさせるのか?
あくまで地方の自治体の『税収の不足分を埋める』ため。その額がおよそ全国で2000億円。何故この不足分が生まれるのかというと、消費税増税と同時に『自動車取得税』を無くすから。
今まではずっと消費税も取得税も支払ってきた。でもそれは立派な『二重課税』。だからその税金がなくなるのはごく自然な流れで、理屈としてものすごく通ってる。。
- 取得税の不足分は消費税増税で補える
消費税は国だけではなく、地方の自治体にも流れてる。国が4%、地方が1%の割合。この数字だけ見ると地方の取り分は少なく見えますが、地方交付税という形で地方は国からお金を貰ってる。額にすると1%分ぐらいなので、合計2%分が地方の取り分。
(http://www.mhlw.go.jp/shingi/2009/03/dl/s0311-5f_0061.pdf)
その割合をもっと詳しく説明した画像がコレ。厚生労働省のデータだから間違いはないはず。そうすると消費税が3%分が上がると、おそらく割合的にそのうち1%分ぐらいが地方に流れてくる計算。
そして消費税の税収は今現在およそ10兆円ほど。だからおよそ消費税1%分の額は、2兆円。それを単純に50で割ると、一県あたり400億円の税収が増えるはず。そして総額2000億円の自動車取得税がなくなると、一県あたり40億円ぐらいの税収が減るはず。
つまり、軽自動車税をアップしなくても全然余裕でまかなえる計算!
普通車とのバランスをとるための軽自動車税の値上げ(もしくはコンパクトカーの税金値下げ)ならまだ理解できますが、消費税が大幅に上がるんだからそれで対応せえ!、っちゅー話でした。