2013年12月28日土曜日

軽4WDターボなら迷わず「SUV・ハスラー」で決まりの5つの理由!【雪国】



 結構巷を賑わせているスズキの軽SUV・ハスラー。決して成人男性向けの雑誌ではありません。ま、海外で販売するわけではないので問題ない…はず?笑

これまで2WDモデルは「かなりお買い得」ということを書いたので、今回は4WD(中間グレードのGターボ)もお買い得ということを書きたいと思います。他車とも比較アリ。とにかく4WD限定に搭載されてる軽自動車初の機能がスゴすぎる。


4WD限定に搭載の新機能がスゴすぎる

なんといってもハスラー4WDの見所は、軽自動車初の機能『グリップコントロール』『ヒルディセントコントロール』の二つ。

グリップコントロールがどんだけスゴいかはコチラの動画はご覧になってください。

簡単に説明しておくと「道路が凍った坂道」を想定した実験。これが搭載されてないスバル・フォレスター以外のクルマは全部上滑りして登れないが、グリップコントロールが搭載されたフォレスターだけがしっかり登れてる。

これが軽自動車で付いてるのが、軽SUVのハスラーだけ。正直、寒冷地・雪国に住んでるユーザーはハスラー以外選ぶしかない…それ以外のクルマは危険と言っても構わないかも。

ダイハツ・ムーヴのCMでグイグイ坂を登っていく演出がありますが、もしあの路面が凍っていたらアウト。でも、ハスラーだったら滑らず登り切ることが可能。

しかも、ハスラーは凍ってる下り坂にも対応。『ヒルディセントコントロール』といって、ブレーキ操作なしで自動的に時速7km程度で下ってくれるそう。これもスゴい機能。何気に下り坂の方が前方が見えてるだけに恐怖感満載。だからハスラーだったら、こういうスリップによる事故が相当減るはず。

寒冷地以外でも道路が凍ることは多い。今現在自分は関西に住んでるんですが、この記事を書いてる最中も雪がガンガン降ってるので「雪国ではないから…」という発想はなくしてほしい。当然雪国へレジャーで遊びに行くユーザーにも是非搭載されてて欲しい機能。

流行りの安全装備が標準

前述の機能は特に寒冷地で発揮する安全機能でしたが、どういう状況でも必要な自動ブレーキなどは「標準装備」。これが問答無用で付いてくるのは、今のところハスラーとホンダ・N-WGNだけ。ただ来年には分かりませんが。

価格が一番お手頃

そこで気になるのが、価格面。オプションで自動ブレーキとか要らんわ!と思うユーザーでも納得の価格。少し他車の4WDモデルと比較してみます。

ハスラーは141万8千円

ムーヴXターボ(スマアシ)は、144万円。このムーヴには運転席シートヒーターもグリップコントロールなどの機能は付いてない。それにも関わらず、ハスラーの方が数万円も安い

NBOXのG・ターボLパッケージは、158万円。スライドドアタイプだから高めの価格になるのは当然なんですが、この価格には自動ブレーキなどが付いてない。この16万円近い価格差を考えると、ハスラーだったら豪華なオプション追加ができるかつい考えてしまう。

そしてN-ONEがベラボウに高い。PremiumTourer・Lパッケージというターボ+安全装備が付いてるモデルは、160万超え。良くも悪くも、抜きん出すぎ。この一つクラスが下でも、まだ5万円以上高かった。確かそれには安全装備は付いてないので、コスパには優れてるとは言いがたい?

コスパが高いと評判のN-WGNのG・ターボパッケージは、147万円。安全装備がしっかり標準装備とは言え、ややお高め?ただ質感が高めという評判だから、妥当な金額とは言えると思います。

燃費も加速感もトップクラス

ハスラーはSUVを気取ってるくせに、燃費や加速感がトップクラス。

例えば、上記したグレードの4WDの燃費はリッター25.0。ムーヴがリッター23.4キロ、N-ONEがリッター約22キロ、N-BOXはリッター21キロ。他を寄せ付けないレベル。唯一健闘してたのが、N-WGNのリッター24.2キロ。4WDでも燃費が良いことに少し驚き。

そして、加速感もトップクラス。その理由が「車体の軽さ」が挙げられる。普通のグレードがとにかく軽く、ワゴンRもそうですが800kgを切ってる。当然4WDでも同じように軽く、それはかなり走りにも影響してて、4WDモデルでも他の追随を許さない。

Nシリーズのエンジンスペック自体は、かなり良い。最高出力に差はないので省略しますが、最大トルクを見ると『104N・m[10.6kg・m]/2,600rpm』とハスラーを超えてる。ちなみにハスラーは『95N・m[9.7kg・m]/3,000rpm』。簡単に説明すると、このrpmが少ないほど加速感が増える。N・mなどの単位も大きいほどパワフル。

でもハスラーの4WDモデルは860kg。N-ONEが車重910kg、N-WGNが900kg。N-BOXに至っては、1010キロ 。ほぼ成人女性一人分ぐらいの差。N-BOXに限って言えば、横綱級の力士一人分いくら優れてるエンジンも、この差を埋めるまでには全然至らない

当然この差が実燃費にも影響してくることは、感覚的に誰でも分かってもらえるはず。

ちなみにムーヴは車重が870kgとハスラーよりやや重いぐらいですが、エンジンのスペックが『92N・m[9.4kg・m]/ 4,000』と劣ってる。役所広司がCMでグイグイ走ると宣伝してますが、他車と比較すると加速感は一番劣ると表現しても問題ない。

優れたトータルバランス

以上を見てもらうと、ハスラーはお買い得なだけではなく、トータルバランスにも優れてる。Nシリーズもすごく素晴らしい軽自動車なんですが、やや癖がある。

例えばシートアレンジ。N-BOXやN-ONEはチップアップ式と言って、座席部分を跳ね上げるだけ。バックドアから大きい荷物を積み込めない。「遊びの車」という点で考えると、スノーボードなどを後部座席下の床に置く必要がある。それはさすがに不便すぎる。

N-WGNで改善されたとは言え、左右独立して後部座席が畳めない。後部座席に一人座りながら、その横にスノーボードを積み込むことなどができない。日常生活であれば不便にならないですが、色んな「遊び」を考えると不便さは残ったまま。

運転席シートヒーターも標準装備。冒頭で説明したグリップコントロールしかり、今の季節は大助かり。この機能は2WDでも標準装備だからスゴい。そしてエネクールも搭載されてるので、夏はアイドリングストップ中でもエアコンから涼しい空気が流れる。温度的な快適さも、ハスラーは兼ね備えてる。

他にも収納性という点でも、日常の足車として受けてる軽自動車と遜色ないか、それ以上。正直140万円前半という価格は決して安くはないですが、決して高くもない。だからハスラーは「4WD軽自動車が一般家庭にも普及してもいいんじゃね?」と思わせるような軽SUVだと思う。