ベストカー5月10日号 |
画像は初代から4代目までのトヨタ・クラウンですが、「グローバル化が進む自動車マーケット。どうも最近日本車らしいデザインのクルマが減ったんじゃないか」という切り口で書かれてる。確かに最近は海外の事務所にデザインを発注する自動車メーカーも多いとのこと。
ただ本当に過去の日本車のデザインはカッコ良かったのか?簡単に考えてみました。内容はテキトーなので流し読み推奨。
昔の日本車は欧米車のパクリ
ぶっちゃけ個人的な意見を申しますと、正直日本車のデザインはカッコ良くなかったと思います。
何故なら、良くも悪くも自然淘汰された結果が現在。もし万人から愛されるカッコいいデザインであれば、フォルクスワーゲンのクルマに代表されるように脈々とデザインが継承されていくはず。いわゆる、それがキープコンセプトと呼ばれるもの。
ただ根本的な疑問として、そもそも昔の日本車のデザインにオリジナリティーがあったのか?
こちらも結論から書きますと記事でも「日本車の歴史を見ると、誕生からしばらくは海外のモノマネやOEM車」と書かれてあるように、それこそ昔の日本車は海外の自動車をパクリまくり。トヨタ・コロナなんかはオペル・レコルトに似てたらしいですが、今で言う中国車のようなもの。
ウィキペディア |
そもそも考えてみると日本車がどうとか以前に、昔のクルマは大体がこういうセダン車ばかりだったんじゃないか?という話。冒頭のクラウンを見ても、むしろ昔のアメ車像を彷彿としたのは自分だけでしょうか。
単なる旧車(セダン車)好きの懐古主義ではないか?
つまり言ってしまうと「昔の日本車がカッコ良かった」と主張する人は「旧車のセダン車好き」以上でも以下でもない気がする。
ベストカーさんの記事ではクラウン以外にも、日産のプレジデントやセドリック、ブルバードといった車種も掲載されてるんですが、ぶっちゃけどれも似たようなセダン車に見えます。
パット見どれも見分けがつかないとまでは言いませんが、これを果たして和風テイストと呼んでいいのか、格好良いと呼んでいいのか。つまるところ、こういう主張は「思い出補正」の域を出てない気がする。昔の記憶が美化されすぎてる。もちろん好き嫌いは人それぞれあると思いますが。
だから「日本車らしいカッコいいデザインを…」と叫んだところであまり現実的な提案とも思えず、所詮はないものねだりで終わる気がする。幻想をいくら追いかけても満足するものは得られない。いくらMT車の重要性や面白さを説いたところで、結局はどこにも需要がなく買う人がおらず、復活してもすぐ消えるパターンと同じではないか。
旧車風デザインに最新技術を取り込むのは有り?
ただ日本車というか旧車のデザインは、確かにカッコいいというか味があるデザインだとは思います。ファッションでも言えますが一周回って…というパターン。
また最近の自動車は室内空間の確保が最優先のため、良くも悪くも余分なスペースがなさすぎる。行き過ぎた機能美とでも表現すればいいのか。でも逆に旧車はボンネットフードがめちゃめちゃ長かったりして、現在ならこんなスペースいらないよなと。
だから敢えて旧車風のデザインに最新技術(モーターや大容量バッテリー)を詰め込むのは面白そう。昔の日本車風デザインの車が実燃費25km/L前後を達成したり、更には0-100km/h加速が7秒8秒の加速力を実現したら、それはそれで需要がありそう。
まさにコンクリートビル群と京都や奈良の木造建築の町並みの渾然一体、鮮やかな対比を体現するようなものでありましょう。