2015年にホンダから発売された都市型ミニバンが「ジェイド」。パット見はステーションワゴンタイプですが、三列シートを擁したカッコいいファミリーカー仕様。昔ホンダが発売してたストリームの実質的な後継車種。中国では人気らしく、ジェイドの製造も確か中国。
残念ながら日本国内ではあまり売れてないんですが、何となくジェイドの実燃費記事をまとめてみた。
ジェイド ハイブリッド
ジェイドには3グレードしかラインナップに用意されてないので、まずはハイブリッドの「X」。カタログ燃費は24.2km/L。「ジェイド ハイブリッドX」。
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カートップ2015年10月号 |
自動車雑誌「カートップ」さんによれば、ジェイドの平均実燃費は「15.7km/L」。走行距離が2444kmですからかなり信頼に足る数字と言えます。JC08モード燃費達成率は65%。
ジェイドの詳細な走行データが一緒に載ってるんですが、高速燃費は15~16km/L前後を推移している感じ。一方、一般道の市街地燃費は13~17km/Lとムラがあります。ハイブリッドとしては市街地燃費でこそ伸びて欲しいと思うので、正直物足りない。だから記事では「特性としてはガソリン車的」と分析されています。
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カートップ2016年1月号 |
別の号に掲載されたジェイドの実燃費報告を見たら、更に悪化して14.1km/Lとのこと。カタログ燃費達成率でいうと60%を割り込む。
ジェイドに搭載されているハイブリッドエンジンは、フィットやヴェゼルと同じ「i-DCD」。1モーターで最高出力が30馬力程度。いわゆるマイルドハイブリッドの類いで、モーターのパワーとしては少々非力。またジェイドの車重が1.5トンとフィットハイブリッドと比較すると500kg近くも重たい。そういうこともあってハイブリッドとはいえ、どうしても実燃費の部分では貢献度が薄い結果に。
ジェイドRS
続いて2015年5月に追加された「RS」。最初エンジンはハイブリッドのみだったんですが、このジェイドRSで1.5Lターボエンジンが追加されました。ホンダ ステップワゴンでデビューしたエンジン。カタログ燃費は18km/Lと平均並み。
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カートップ2016年9月号 |
同じくカートップさんによるとジェイドRS実燃費は13.6km/L。走行距離は2879キロ。
ただ距離の長さからも分かりますが、高速走行における実燃費が貢献。詳細な実燃費データを見る限り、一般道での市街地走行は1割程度しかありません。実際「一般道のみでは8~9km/L」だったそう。ストップアンドゴーが多い市街地だと、ダウンサイジングターボは燃費面であまり効果を発揮しないらしい。
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カートップ2016年6月号 |
別の記事ではジェイドRSの実燃費は10.6km/L。走行距離が短いですが、おそらく一般道メインだったんだろうと推察されます。
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マガジンX9月号 |
別の自動車雑誌さんでもジェイドRSの実燃費を計測してたんですが、こちらでは9.9km/Lの実燃費。 「ストップアンドゴーが多かった」とあるので、どうやらジェイドRSの実燃費は街中だと二桁前後に落ち着くらしい。つまりどちらかと言えば、ジェイドハイブリッドの方が実燃費は若干優れてます。