2016年5月17日火曜日

シトロエン C4 実燃費と試乗 まとめ



シトロエンはフランス車メーカー。日本国内の販売台数的にはアルファロメオとほぼ同程度。決して売れているとは言いがたいですが、確実に一部マニアには受けている模様。

シトロエン C4 セダクション
このシトロエンの主力車種が「C4」。全世界で毎年約28万台前後を販売しているそう。コンパクトカークラスとは言いつつも、Cセグメントのハッチバック車。トヨタ・プリウスより少し小さめ程度。

この現行C4は2010年に登場したんですが、2015年夏頃にビッグマイナーチェンジ。主に「C4 セダクション」にグレードが集約されて、エンジンも1.2L 直3ターボエンジン(Pure Tech)にダウンサイジング。でも当然ターボ化されたら気になるのが燃費。

果たしてシトロエン・C4の実燃費は優れているんでしょうか?




高速燃費は20km/L超えも可能?

マガジンX1月号
結論から書くと、シトロエン C4の総合的な実燃費は14km/L前後だったそう。高速燃費は流れに乗れば17~19km/L程度で、運転次第では実燃費20キロ超えも可能らしい。

シトロエン・C4セダクションのカタログ燃費が16.3km/Lですので全然優秀。国産車でもカタログ燃費が20km/Lを超えてても、これぐらいの実燃費はまま見られることを考えたら、下手に虚勢を張ってない分だけむしろ好感が持てるかも。


C4は長距離ドライブに最適らしい

ついでにC4の試乗情報をまとめておくと、この記事では西川淳という自動車ジャーナリストさんが試乗されているんですが、結論から書くと「C4はゆったりドライブに最適」と評価されていました。

高速安定性、燃費の良さ、疲労感の少なさはいずれをとっても優秀」「ねっとりしたステアリングフィール、適度に頑固な姿勢維持、アシの驚くべきショックのいなしは高速クルージングの強い味方」とのこと。一般的にフランス車は「猫足」と言われがちですが、長距離ドライブを考えたらドイツ車よりは向いているのかも。

またC4は実燃費の良さだけではなく、実は燃料タンク容量が60Lもある。これは大きめのSUV並で、C4の車体サイズを考えたらかなり大きい。ハイオク仕様ってのがややネックですが、それでも長距離ツーリングをする上で困ることはないでしょう。

ただこの試乗記事では批判もあります。トルコンATの動作がやや微妙らしく、「もう少しなめらかな走りを期待したが低回転域では雑な面」があるとのこと。そしてアイドリングストップもスムースさを欠いていたという感想。シトロエンに限らず、アイストのような技術は国産車メーカーより劣るのかも。

あとはC4に搭載されている1.2L 直3ターボエンジンは、最高出力が130馬力、最大トルクが23.5kgm(230Nm)としっかりパワフルなんですが、追い越し加速はややかったるいそう。

おそらく「1300kg超」という車重が影響しているんだと思います。1300kgという数字はほぼハイブリッドモーターやバッテリーを搭載したトヨタ・プリウス並で、C4はあくまでガソリンエンジン車ですので「重すぎる」と言ってもいいぐらいか。


総合評価

ただ先程も書きましたが「走りの基本がしっかりした極めて優秀なGTカー」とC4は好意的に評価されています。西川淳さん的には「プジョーよりシトロエンの方がおすすめ」とのこと。ちなみに国内市場だとフランス車ではプジョーが一番売れています。

シトロエンC4の価格は300万円をギリギリ切るぐらいなので、トヨタ・プリウスを購入している方でも余裕で手が届く輸入車。C4は実燃費は優れているので経済性も悪くない。

走行性能や動力性能も街中で走る分には、基本的に全く不満はないレベル。疲労感の少なさを考えたら、C4を通勤車として利用するのも全然アリかも。「敢えての選択肢」としてかなり面白いと思われます。