シトロエン C4 セダクション |
この現行C4は2010年に登場したんですが、2015年夏頃にビッグマイナーチェンジ。主に「C4 セダクション」にグレードが集約されて、エンジンも1.2L 直3ターボエンジン(Pure Tech)にダウンサイジング。でも当然ターボ化されたら気になるのが燃費。
果たしてシトロエン・C4の実燃費は優れているんでしょうか?
高速燃費は20km/L超えも可能?
マガジンX1月号 |
シトロエン・C4セダクションのカタログ燃費が16.3km/Lですので全然優秀。国産車でもカタログ燃費が20km/Lを超えてても、これぐらいの実燃費はまま見られることを考えたら、下手に虚勢を張ってない分だけむしろ好感が持てるかも。
C4は長距離ドライブに最適らしい
ついでにC4の試乗情報をまとめておくと、この記事では西川淳という自動車ジャーナリストさんが試乗されているんですが、結論から書くと「C4はゆったりドライブに最適」と評価されていました。「高速安定性、燃費の良さ、疲労感の少なさはいずれをとっても優秀」「ねっとりしたステアリングフィール、適度に頑固な姿勢維持、アシの驚くべきショックのいなしは高速クルージングの強い味方」とのこと。一般的にフランス車は「猫足」と言われがちですが、長距離ドライブを考えたらドイツ車よりは向いているのかも。
またC4は実燃費の良さだけではなく、実は燃料タンク容量が60Lもある。これは大きめのSUV並で、C4の車体サイズを考えたらかなり大きい。ハイオク仕様ってのがややネックですが、それでも長距離ツーリングをする上で困ることはないでしょう。
ただこの試乗記事では批判もあります。トルコンATの動作がやや微妙らしく、「もう少しなめらかな走りを期待したが低回転域では雑な面」があるとのこと。そしてアイドリングストップもスムースさを欠いていたという感想。シトロエンに限らず、アイストのような技術は国産車メーカーより劣るのかも。
あとはC4に搭載されている1.2L 直3ターボエンジンは、最高出力が130馬力、最大トルクが23.5kgm(230Nm)としっかりパワフルなんですが、追い越し加速はややかったるいそう。
おそらく「1300kg超」という車重が影響しているんだと思います。1300kgという数字はほぼハイブリッドモーターやバッテリーを搭載したトヨタ・プリウス並で、C4はあくまでガソリンエンジン車ですので「重すぎる」と言ってもいいぐらいか。
総合評価
ただ先程も書きましたが「走りの基本がしっかりした極めて優秀なGTカー」とC4は好意的に評価されています。西川淳さん的には「プジョーよりシトロエンの方がおすすめ」とのこと。ちなみに国内市場だとフランス車ではプジョーが一番売れています。シトロエンC4の価格は300万円をギリギリ切るぐらいなので、トヨタ・プリウスを購入している方でも余裕で手が届く輸入車。C4は実燃費は優れているので経済性も悪くない。
走行性能や動力性能も街中で走る分には、基本的に全く不満はないレベル。疲労感の少なさを考えたら、C4を通勤車として利用するのも全然アリかも。「敢えての選択肢」としてかなり面白いと思われます。