2015年9月16日水曜日

マツダ コンセプト「越KOERU」は次期CX-9で正しいか?



マツダ 越 KOERUはCX-9なのか?
9月15日、マツダがフランクフルトモーターショー15で公開した『マツダ 越 KOERU』は、新たなクロスオーバーSUVのコンセプトモデルだ。
http://response.jp/article/2015/09/16/260134.html
ドイツでフランクフルトモーターショーが開催中。そこに日本メーカーも数多くのコンセプトモデルなどを出品。それらがいずれ新型車やフルモデルチェンジ後の次期型となることも多いそう。

そしてマツダからは新型SUV「越 KOERU」を出品。マツダは漢字一文字で表現することが多く、例えばデミオは「跳 HAZUMI」でした。外国の方々に意味が伝わっているのかは不明ですが、今回の「越 KOERU」もいずれ市販される可能性が高く、雑誌などでは「次期CX-9」とウワサされてました。

でもKOERUのスペックを見てみると、本当に新型CX-9として発売されるかは疑わしい



次期CX-9にしてはサイズが小さすぎる

その理由はシンプルで「KOERUの車体スペックが小さすぎる」から。

ボディサイズは全長4600×全幅1900×全高1500mm。ホイールベースは2700mm。
情報ではKOERUの全長は4600mmほど。全幅も1900mmと太ましいものの、CX-5の全幅が1840mmだから異様というレベルではない。いわゆるDセグメントに入るサイズ。国産車としてはデカイっちゃデカイ部類。

マツダ現行CX-9
ただ前に記事化しましたが、現行CX-9の車体サイズはそんなもんじゃない。

そもそも簡単に説明しておくと、CX-9は2007年からアメリカなどで発売されてるクロスオーバーSUV。三列シートの7人乗りということで、どちらかと言えばMPV(ミニバン)的な側面も強い。海外でもファミリーカーの需要は根強いものの、日本風のミニバンのデザインがダサすぎるので、こういったファミリーカー的な需要をSUV車が担ってる感じ。

だからか分からないですが、現行CX-9の車体サイズを見てみると5071×1936×1734mm(全長×全幅×全高)。いわゆるEセグメントに入るサイズだから、一つぐらいクラスが違う。トヨタのアルファード・ヴェルファイヤ、ハイエースよりも全長が長い。全幅もほぼ2メートル。戦地にでも赴くの?というぐらいの迫力。

CX-7が復活!?

そこで思い出されるのが「CX-7」。日本でも一時期発売されていたSUV。2011年、東日本大震災の年に販売が終了。その後は中国のみでの発売されてるらしい。車名からも分かりますように、CX-5よりサイズが大きい。

CX-7のスペックを見てみると4695×1870×1645mm(全長×全幅×全高)。一方、KOERUの車体サイズが4600×1900×1500mm(全長×全幅×全高)。全高こそ大きく異なりますが、CX-9よりもCX-7の方が少なくとも車体スペックは近い。

考えてみると「5」からいきなり「9」に飛ぶのも不自然。間の「7」を作らなくてどうする!?という漠然とした疑問もあったので、新型CX-7が復活すると解釈するのが妥当っぽい気もする。CX-5も爆売れ、CX-3も爆売れ。新車販売全体が落ち込んでなかったら実際はもっと売れてる。安倍総理はもっとしっかりして!って感じですが、世界的にもSUVが人気の中、CX-5でも満足できない層に対するアピールするのかも。

ただいくらコンセプトモデルとは言え、KOERUの全高が1500mmと異様に低い。CX-3より低い。どこまで市販車として反映されるかは不明ですが、CX-7は「クーペ感をより強めたCX-5」として発売するのかも。そもそもCX-5の登場が2012年と既に3年半以上とそこそこ経過してる。もしかするとKOERUをそのまま新型次期CX-5として発売する可能性も否定できないか。