東京商工リサーチ沖縄支店は12日までに、2014年度の県内新車販売台数をまとめた。最も売れた車種はダイハツ「タント」で3825台を販売した。最近になって2014年における、沖縄県での新車販売台数(普通車・軽自動車全て含む)の詳細が明らかになったらしい。それを見ますと、沖縄県で一番売れた人気車種がダイハツ・タント。台数にすると3825台。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150813-00000007-ryu-oki
全国ランキングではホンダ・N-BOXが不動の一位を維持してるので、意外と言えば意外な結果。
沖縄県ではダイハツ車が人気らしい
そこで2位を見てみると、これまた同じくダイハツ・ムーヴ。タントとは少し溝があって、2550台。3位はようやくハイブリッド車のトヨタ・アクア。ムーヴとほぼ同じ2459台。そして4位はダイハツ・ミラで2307台、5位にようやくスズキ・ワゴンRがランクイン。台数は2252台。だから上位5車種を見ると、ダイハツ勢が圧倒。実際にメーカー別の販売台数を見ても、琉球ダイハツ販売が1万1975台でトップ。二位がスズキ自販沖縄で9998台。
ただメーカー別で改めて見比べると、意外にダイハツとスズキに台数の差はない感じもします。ちなみにスズキの売れ筋は、何故かパレットが未だに発売されてるらしく、スペーシア並に人気らしい。沖縄県だけ時間軸がズレてる?(冗談)スズキ全体で1万台近くあることを考えると、パレットもスペーシアも2000台以上は売れてそうな気配。
ちなみにホンダ(沖縄ホンダ)は3位で7451台。ランキングを見てみると6位がフィット、8位がN-BOX。この二車種でホンダ全体の55.4%を占めてるらしく、どちらも2000台前後売れてる計算。でも売上高では158億1379万円でダイハツとスズキを突き放す。
沖縄は子沢山で失業率が高め
そこで沖縄県の新車市場を簡単に分析してみますと、沖縄県では「ハイト系の軽自動車が人気」であることが伺えます。その理由はやはり沖縄県は出生率が高いということが関係してそう。実際2014年の合計特殊出生率の全国平均は1.41程度なのに、沖縄県では1.9。逆に離婚率も高いんですが、それだけ若い人たちがバンバン子作りに励んでいるという証。
ダイハツ・タントは120万円ぐらいから購入可能。もちろん決して安くはないものの、トヨタ・ノアやヴォクシー、日産セレナ、ホンダ・ステップワゴンと比較したらお手頃価格。シングルマザーといった女性の方が手を出しやすく、また運転もしやすいのがウケてるんだと思います。
また沖縄県は一方で失業率も高い。だから全国の平均以上に「軽自動車」という存在が特に重宝されてるんだと思います。実際2014年の軽自動車の販売台数は過去最高で2万9266台だったそう。新車販売全体では4万4969台だったので、およそ65%が軽自動車ということ。その分だけ新車の売上高も2.0%ほど下がったようですが。
じゃあホンダ・N-BOXがもう少し売れてもいい気がしますが、意外に子育て世代には購入されておらず、むしろ単身世帯の若者や二台目として購入されていることが多いのかも。
意外に土地柄が現れた新車販売ランキングで面白かった。他にも北海道など色んな土地土地で新車ランキングの詳細を見ていくと新たな発見があるかも知れません。