マガジンX8月号 |
2016年中には確実にフルモデルチェンジがされるであろう、日産新型セレナの最新情報を軽くまとめてみました。(発売時期のくだりを少し修正:7月20日)
モデルチェンジ時期はいつ頃?
スクープ情報に定評があるマガジンXさんによると、日産セレナがフルモデルチェンジするのは2016年6月頃。現在からは1年を切った計算ですが、ベストカーさんでは2016年秋ごろという情報も?この理由はおそらく現行セレナが登場したのが、2010年11月だから。もしセレナのフルモデルチェンジ周期が6年だとしたら、2016年秋頃がちょうどその時期にあたる。だからベストカーさんの予想では、そこがモデルチェンジされる時期だろうということ。
ただ今年12月にはホンダ・オデッセイのHV化。同月にはスズキ・ソリオのフルモデルチェンジ。来年2016年春頃には1.5Lターボで人気のステップワゴンもハイブリッド化、フリードのFMCというウワサ。今月にはトヨタ・シエンタがFMC済み。
今年中にフルモデルチェンジするプリウスなんかも含めると、来年にかけて魅力的なミニバン車が数多く出揃う。そこでモデル末期である日産セレナが、のんきに秋頃まで待つのか?という疑問はやはり残ります。
価格予想
続いて新型セレナの価格予想。まず現行セレナの価格を見ると、ガソリン車の「20S」が224万6400円。ハイブリッド車の「20X HV」が245万2680円、「20S HV」が276万4800円、「ハイウェイスター HV」が264万1680円。エマージェンシーブレーキ搭載モデルは+9万円程度。性能を考えるとややお高め。ちなみにエマージェンシーブレーキ三種類の違いも参照。
ただ現行はあくまでマイルドハイブリッド。スズキの軽自動車(ワゴンRやスペーシア)に搭載してるような、かなり簡易版のハイブリッド。でも価格差を見てみると、ガソリン車「20S」とは最低でも21万円高。同グレードであろう「20S HV」と比較してみると、なんと52万円高。個人的には軽く引いた。
だから「本格ハイブリッドを搭載したら新型セレナはどんだけ高価になんの?」とつい思ったんですが、そこで既に本格ハイブリッドを搭載したエクストレイルを例に見てみると、意外にも価格差は50万円もない。エクストレイル・20Xが231万円に対して、エクストレイルハイブリッド・20Xが280万円。しかもエマージェンシーブレーキが標準搭載なので、ガソリン車とハイブリッド車の価格差は40万円程度ということに。
つまりセレナがフルモデルチェンジを果たし本格ハイブリッド化されても、実は価格はそこまでアップしない可能性が高そう。現行セレナ「20S」が224万円なので、そこに+50万を加算すると274万円。ちょうど現状の「20S HV」とほぼ同価格帯。
ただ新型セレナではプラットフォームやエンジンも新しく刷新されるでしょうから、ガソリン車そのものの価格もアップする可能性も。それも考慮すると、新型セレナハイブリッドの価格は280万円前後に落ち着くと予想。トヨタ・ノアヴォクシーハイブリッドの価格が293万円からなので、せいぜい280万円台に収まれば価格競争力では新型セレナは優位に立てるはず。
でもガソリンモデルでは現行セレナもトヨタ・ノアヴォクシーも、実は価格帯はほぼ同じ。ガソリン車の需要も当然無視はできないので、フルモデルチェンジしたからといって、新型セレナのガソリンモデルが安易に値上げしてくるかはやや微妙?
燃費予想
続いて新型セレナの燃費予想。こちらも既に本格ハイブリッドを導入してるエクストレイルを参考に考えてみたいと思います。ガソリン車であるエクストレイル・20Xの燃費が16.4キロ。エクストレイルハイブリッド・20Xの燃費が20.6キロ。日産のハイブリッドはガソリン車から燃費4.6キロほど向上する結果。つまり現行セレナ(ガソリンモデル)の最大燃費が13.8キロなので、新型セレナHVでは燃費が18.4キロぐらいに?
ただ新型エクストレイルの車重が1400kg台に対して、一方現行セレナの車重が1600kg台とかなり重め。だから単純に「リッター4.6キロ」の積み増しが新型セレナでも可能かは微妙。つまりモデルチェンジでどれだけ軽量化されるかがカギになると思いますが、少なくとも燃費リッター20キロの壁を越えるのは厳しそうな気もする。
例えば、トヨタのノアヴォクシーHVの燃費は23.8キロ。強力なモーターとバッテリーを備え付けてることも低燃費に大きく寄与してると思いますが、実は両者とも車重が軽い。バッテリーやモーターを搭載してるにも関わらず、現行セレナや新型ステップワゴンと車重は大差がなかったはず。
ちなみに新型ステップワゴンの実燃費に関する記事でも書きましたが、ステップワゴンと簡易HVの現行セレナと実燃費は大差がない。むしろ1.5Lターボエンジンを搭載したステップワゴンの方が若干だけ優る。日産のハイブリッドはモーター走行も可能なので、少なくとも実燃費面でも新型ステップワゴンは最低でも追い抜くはず。
NISMOモデルも発売へ!
ベストカー8月10日号 |
NISMOのデザインは赤色を差し色として使ってるのが特徴で、それは新型セレナ版でも同じ。他にもサスペンションなどをイジって車高を下げて、足回りも固めてくるらしい。ただエンジン周りはやはり変化なしということですが、来年2016年1月にはトヨタのミニバン・新型ノアヴォクシーに新たにG’sが追加されますように、日産セレナでもそういったニッチな需要に対応してくる模様。
まとめると、どこまで燃費を向上させてくるのか気になるところですが(=どこまで車体を軽量化させてくるのか)、新型セレナはトヨタ・ノアヴォクシーの値切りでも、きっと立派な競合車種として成長するはず!