ニューヨーク(CNNMoney) 自動車大手のクライスラーは24日、ハッキングにより遠隔操作される恐れがある車両140万台について、リコール(回収・無償修理)を発表した。数日前に、フィアットクライスラーのジープ・チェロキーやグランドチェロキーがリコール。何でも「Uconnect」というシステムに不具合があるらしく、自動車の運転を乗っ取られる可能性が。この件でJEEPなどの株価も下落。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150725-35067884-cnn-int
とうとう自動車がハッキングされる時代がやって来たらしい!!!Σ(゚д゚lll)
もともとはスマホを使った防犯システム
Uconnectは、基本的に防犯目的で作られたシステム。自分のスマートフォンを使って離れた場所からエンジンをかけたり切ったり、GPS機能を使って現在位置を把握できる。結果的に愛車の盗難を防止できるというもの。でもインターネット機能が備わってるからこそ、いつでもUconnect搭載車種には攻撃可能。個々の車両にはIPアドレスが割り当てられてるので、特定の人物へ攻撃することも可能。考えてみると相当怖い。ちなみにスプリント社という昔ソフトバンクが買収した会社の回線を使ってる。まさにソフトバンクは散々。
例えば、車両の位置情報を手に入れることが可能。だから自分の行動が全部筒抜け。まだこれは精神的なダメージだけで済みますが、他にはエンジンやブレーキ操作、果てにはハンドル操作だって可能だった模様。つまり生死につながる事故を発生する可能性が。
実際にジープチェロキーがハッキングされてる時の映像がこちら。実験に携わった二人は自宅からノートパソコンで遠隔操作してる。悪い意味で、まさにこれぞハッカー!という雰囲気?
アップデートは強制的に!
最近「グーグル自動運転車も事故を起こす?」という記事も書きましたが、これなんか最たる例。GPSで位置情報を確認してインターネットを駆使するからこそ、車の全自動運転が可能。だから今後こういうリコールも増えていくはずなので、半強制的にアップデートさせる仕組みも導入すべきでしょうね。何故なら、今回のリコールでは「USBメモリーから手動操作でインストール」しなきゃ不具合を解消できないらしい。思わず「何でそこだけめっちゃアナログやねん?」とツッコんでしまった。ネットに繋がってるんだからネットでやればいいんじゃね?っていう。
日本でもマツダコネクトなど色々あって、スマートフォンと連携したりWi-Fiを使ってネット接続が可能なカーナビがある。他にも交通情報システム・VICSなんてのもありますが、日本も対岸の火事ではないはず。特にコネクティビティ面では日本製の評判は決して良くないので、日本政府や国産車メーカーさんには早め早めの対策を講じてほしいと思います。
日本のジープチェロキーは問題なし
ちなみに現在のところ、これはあくまでアメリカ国内での話。日本のジープチェロキーやグランドチェロキーにUconnectは備わってないので、当然こういう危険性はありません。今秋にはジープ レネゲードが日本初導入されますが、安心してJEEP車を購入してください(*´∀`*)