そこで少し気になったのが、既にハイブリッドモデルが発売されてるスバル・XVと何かが違うのか?ということ。もう注文された方も多いと思いますがそこで両者を比較してみました。
ちなみにステーションワゴンとSUVという違いがあるのは前提で話を進めます。
XVハイブリッドと違いはほぼなし
「インプレッサスポーツハイブリッドとの違い」を記事タイトルでは謳っておいて恐縮ですが、結論としてはXVHVとほとんど違いはございません。基本的に同じハイブリッドシステムを搭載。エンジンスペックも最高出力が150PS、最大トルクが20.0kgmと同じ。CVTと一体型のモーターも出力が13.6PS、トルクが6.6kgmと同じ。XVのパワーユニットを少し改良してくるんじゃないかという噂もありましたが結果的には同じ。駆動方式も同じくAWD(4WD)のみ。
燃費ではインプレッサスポーツHVがリッター20.4キロと、XVハイブリッドのリッター20.0キロを若干上回ってます。ここから色んな推察が雑誌などでもなされたんでしょうが、結果的には単なる車重や車高の違いから来るレベルのものでした。
スバルといえば自動ブレーキのEyeSightがありますが、やはりこちらも同じくEyeSight2。ガソリンモデルこそ最新のEyeSight3が搭載されるんですが、何故か両者ともハイブリッドモデルでは旧型のEyeSight2。何故かは知りませんが、新しいのか古いのかどっちかよく分かんないという。購入を考えてる方は注意というか、少し覚えておきたいところ。
インプレッサスポーツHVの価格がややお安め
価格はインプレッサスポーツハイブリッドの方がお安め。XVの「HYBRID 2.0i EyeSight」が257万0400円に対して、インプレッサスポーツの「HYBRID 2.0i EyeSight」が250万5600円なので7万円強ほど割安。装備が充実したグレードを見てみると、XVの「2.0i-L EyeSight」が286万2000円、インプレッサスポーツの「2.0i-S EyeSight」が263万5200円。公式サイトを見比べる限り、そこまで大きな装備差はない気がしましたが「23万円」という価格差は想像以上に大きい?
だから購入のしやすさではインプレッサスポーツハイブリッドの方に軍配が上がりそう。XVハイブリッドの場合は、充実したグレードを選択するといきなりグーンと価格が上がっちゃうのでためらう人もいるかも。
ガソリンモデルとの違いとは?
順番がややズレましたが、ハイブリッドモデルと素のガソリンモデルの違いは何かあるのか?ということですが、フロントマスクが若干変更されてます。下がインプレッサスポーツハイブリッド |
あとは内装がリアコンビネーションランプにブルー照明が追加されて、質感的にはかなりアップ。どちらかと言うと後者の方がポイント的には高めかも。
まとめ
とにかくスバルの「水平対向エンジンにハイブリッドシステムを組み合わせる」という部分に最大の価値があると言えそう。燃費はリッター20キロを超えて実用性を高めつつも、モーターの出力で水平対向エンジンの加速感を更にアップ。水平対向エンジンの走行性能と燃費の良さを同時に体感できるのは、このインプレッサスポーツとXVのみ。SUVタイプが欲しいならXV、ステーションワゴンタイプorとにかく手頃な価格で欲しいならインプレッサスポーツ。クルマ選びするときは、こう考えると分かりやすいのかなと。
ホンダ・シャトルとトヨタ・カローラフィールダーの比較記事でもインプレッサスポーツのお買い得さに言及しましたが、ハイブリッドモデルも悪くはなさそう。インプレッサも4WDのハイブリッド車ということで、価格面でもそこまで差がないシャトルHVの4WDと立派に競合しそう。
燃費こそシャトルHVが27.6km/LでインプHVが20.4km/Lと落ちますが、排気量の差や水平対向エンジンということも考慮すれば気になるほどでもないのかも。自動ブレーキもEyeSight2ではあるものの、トヨタセーフティーセンスCと比較すれば決して見劣りもしません。欲を言えば、インプレッサハイブリッドのモーター出力がもっと向上すると良いんですが。