ただ今月4月16日に、そのエクシーガがSUVクロスオーバーとして復活。その名も『エクシーガ クロスオーバー7』。三列シート自体は残したままだから、日本では珍しい『三列シートのSUV』。果たして消費者にどう評価されるんでしょうか?
そこで簡単ではありますが、旧型エクシーガと新型エクシーガクロスオーバー7を比較してみた。例えば画像で違いを比べてみると、デザインが結構カッコ良くなっていた。
デザインと車体スペック
エクシーガクロスオーバー7の車体サイズは4780×1800×1670mm(全長×全幅×全高)。ホイールベースは2750mm。車両重量は1620kgだそう。レガシイアウトバックよりやや小さめサイズ。そして旧型エクシーガのボディーサイズを見てみると、4740mm×1775mm×1660mm(全長×全幅×全高)。ホイールベースは2750mm。車両重量は1480~1590kg。だから新型エクシーガでは車体と重量がややアップ。
画像で比較してみるとそこまで大きくなったイメージはないですが、新型エクシーガクロスオーバー7ではフロントグリルが大きくなって存在感がアップ。グリルのギラギラ感もちょうどいい。冒頭でも書きましたがカッコ良くなってる。
特にフロントバンパーというか、フォグランプ周りのデザインがカッコいい。コンセプトモデルだとありがちなデザインなんですが、何故か市販車では消えてるパターンが多い。だから自分の中では、このフォグランプ周りのデザインはポイントが高め。
燃費やエンジン出力に変化はなし
新型エクシーガクロスオーバー7のエンジンスペックは、排気量2500ccの水平対向ターボエンジン。新型レガシィでも採用されてるエンジン「FB25型」で、最高出力が127kW(173PS)で、最大トルクが235Nm(24.0kgm)。燃費もリッター13.2キロ。だから旧型エクシーガとほぼほぼ変化なし。ただラインナップに入ってるエンジンはこの一種類のみらしく、旧型エクシーガでは存在した「2.0L DOHC ターボ」は消滅したカタチ。SUVクロスオーバーというジャンルと、エクシーガのもともとの販売台数を考慮すると仕方がないのかも知れません。
ちなみに言うまでもなく駆動方式はAWDで、変速機は6速マニュアル。
EyeSightのバージョンが古い
ただ新型エクシーガクロスオーバー7の残念な点もある。それが自動ブレーキ。最新のEyeSight(ver.3)ではなく、まさかの古いver.2。何が悲しいかと言えば、同日に発表されたレヴォーグの一部改良では、そのEyeSight3が更に進化してる。その進化したEyeSight3に関する記事は近々公開予定。
SUBARU車ではレガシィアウトバック、XV、フォレスターに割って入るカタチの今回の新型エクシーガクロスオーバーですが、フォレスター以外はすでにEyeSight3。見劣りしないと言ったら嘘になる。ちなみにフォレスターを日産エクストレイルHVとマツダ・CX-5と比較した記事はこちら。気になったら是非。
だから前述のエンジンとは異なって、「販売台数を見ると後回しになるのも仕方ない」とはなおさら納得しづらい。最新の自動ブレーキがあるにも関わらず、それを選択できないのは考えもの。在庫を捌けようという判断でもあるんでしょうか?
レヴォーグベースのモデルも発売?
ちなみに今回の新型エクシーガクロスオーバー7ですが、あくまで変わらずレガシィベース。ただ数年後には「レヴォーグベース」のモデルを新たに発売する予定もあるとかないとか?エクシーガクロスオーバー7のミニバン版?ステーションワゴン版?正直どこまで信憑性があるのかは疑わしいですが、今回のクロスオーバー7を見る限り、旧型とあまり大きな変化がないのも事実。だから可能性としては無くはないはず。もしレヴォーグの三列シート版が発売されたら、それなりに面白そう。
それにエクシーガはもともとレガシィを三列シート化したミニバン車だったということは、そのSUV車であるエクシーガクロスオーバー7はレガシイアウトバックと競合してしまう可能性はある。スバル車の中で競合を減らすという意味でも、レヴォーグ寄りに近づけるのはあり。マイナーチェンジでクロスオーバー車から再びすぐミニバン車に戻るとは思えませんが。