ヴェゼルの荷室空間は圧倒
ただ残念ながらというか、記事のほとんどはCX-3に対する論評のみ。しかも多くは「CX-3(の内外装)はクラス水準を完全に超えている」などベタ褒め。「ヴェゼルやジュークが抱いちゃうぐらいの完成度の高さだぜ」とダシにされてる感じは否めない。敢えてホメてる部分があるとしたら、ヴェゼルの荷室空間の広さ。車体やプラットフォームのベースがフィットということもあって、そういう実用面での高さは圧倒的と賞賛してた。
ヴェゼルにはハイブリッドモデルが用意されてるので燃費が最大リッター27キロ。ただCX-3はクリーンディーゼルということもあって、燃費はリッター23キロ。正直そこまで引けはとらない。SUV燃費ランキングの記事を一年ほど前に書きましたが、ジュークは燃費面でかなり厳しい。
ただジュークのエクステリアはCX-3よりも良いと評価されてました。ただジュークはそろそろフルモデルチェンジするというウワサ。
そのコンセプトモデル「Kicks」を見ると、やや微妙。フロントグリルが大きくなって存在感がありますが、CX-3の二番煎じ感も否めない。良くも悪くも、個性が失われる印象。本当に次期ジュークはこんなデザインにモデルチェンジするんでしょうか?
CX-3 三つの欠点・不満点
もはや提灯記事とすら思える中身ですが、それでもCX-3に対するダメ出しもあった。そこで簡単に3つまとめてみた。CX-3だけに。まずは「4WDの乗り心地が悪い」そう。ただFFは逆に明らかに軽快。せっかく4WDでもMT車を用意しているにも関わらず、そのギャップ感にガッカリしたそう。タイヤでも18インチタイヤの乗り心地は劣るなど、マツダデミオの欠点でも言われてましたが、グレードが高くなるほど「うーん」という部分があるっぽい。
次は、「ナチュラルサウンドスムーザーが高い」ということ。ディーゼル特有の騒音を部分的に軽減する目玉機能。エンジン内部のピストンにオモリをつけてるだけだそうですが、回生充電機能(スズキのエネチャージみたいなの)とセットということもあり6万7万ぐらいする。
発進時には滑らかに走り出すので効果そのものはあるんですが、CX-3の人気グレード別の詳細を見ても、ナチュラルサウンドスムーザーは選択されてない。やはり価格面がネック。普通に考えたら6万7万もあれば社外パーツでも買う。クリーンディーゼルのみということを考えたら、ナチュラルサウンドスムーザーは標準装備でも良かった。
ラストはややイチャモンっぽいですが、「期待度が高いが故に感じるガッカリ感」。上記二つの不満点もしかり、もう少しできたんじゃねーの?という部分が欲として出てくる。まあ、遠回しにホメてるようにしか思えませんでしたが(笑)
あと個人的に気になった価格面。CX-3のラインナップがクリーンディーゼルのみだから全体的に割高。ただ質感の高さから考えると妥当。またヴェゼルやジュークの質感と比較すると、むしろ割高感はないという評価でした。