トルクコンバーターの意味を説明
トルクコンバーターとは、エンジンの動力を油圧装置などを使ってオートマチックトランスミッション(AT)に伝える装置のこと。いわゆるMT車でいうところのクラッチにあたる。「トルクコンバーター」でも「トルクコンバータ」のどちらを使っても問題ない。また「トルコン」という略称も浸透している。英語では「torque converter」。直訳すると「トルクを変換する装置」といった意味。
特徴
トルコンの特徴としてはMT車のように手動でクラッチ操作をする必要がなく、自動的にクラッチを切り替えることが可能。またATFといった液体の潤滑オイルを使用するため、動作に柔軟性があり変速機ショックが少ないのが特徴。反面、アクセルペダルを踏まなくても自動車が前進してしまう「クリープ現象」が発生する。
ただし単独では燃費性能や動力性能面でMT車などには優れないため、1990年代後半以降の日本では金属ベルトなどを使ったCVTと組み合わせることが増えている。