そこで気になるのがカーエアコンの暖房をつけたら、実燃費に悪影響を及ぼすのかどうかということ。最近はガソリンの価格こそ値下がりしてますが、少しでも燃費を良くしたいのが本音。
廃熱を利用してるので実燃費に影響なし!
答えを書いちゃうと、カーエアコンの暖房をつけても実燃費に影響は全くない。何故なら、カーエアコンの暖房はエンジンの排熱を利用してるから。具体的にはエンジンを冷やす冷却水をヒーターコアに循環させてるだけなので、熱を発生させる特別なエネルギーを使っていない。
実は、自動車のエアコンに搭載されてる機能は、冷却機能と除湿機能のみ。だからガソリンが減ってきたからといって、暖房を消したところで燃費が改善することはありません。
冷房機能を使うと実燃費が落ちる
ただし、カーエアコンで冷房機能・除湿機能を使うと実燃費は落ちます。いわゆる「A/C」のスイッチ。ガラスの曇り止めのために使われたりします。これは家庭用のエアコンと同じく、コンプレッサーを動作させることでガス・空気を冷やす。このコンプレッサーを回すためには大量の電気が必要。その大量の電気を生み出すためには、当然エンジンの大きな動力が必要になってくる。
だからカーエアコンで冷房機能などを使うと、およそ実燃費が5~10%程度落ちると言われてます。自動車の燃費悪化の大きな要因の一つ。この冷房機能とゴッチャになってしまって、「暖房を使うと実燃費が落ちる」という誤解が生まれてるんだと思います。
つまりクルマの実燃費を気にするのであれば、今のような冬の季節ではなく、これからにかけての「夏の季節」ということ。