ペーパードライバーの意味を説明
ペーパードライバーとは、自動車運転免許を取得したものの、その後は生活において自分で自動車を運転してないドライバーのこと。英語で書くと「PaperDriver」。しかしながら日本国内で作られた造語のため、海外では一般的には通用しない用語。やや侮蔑的・自嘲的な意味合いで使われることも多い。
またオートバイの場合、「ペーパーライダー」と呼ばれることもある。
総数
厳密な調査や集計がされたことがないため、ペーパードライバーの総数は不明。しかしながら1995年、全日本交通安全協会(財)が全国18都道府県で実施した「運転頻度に関するアンケート調査」では、全回答者3162人の中で「運転しない」と回答したのが94人に上った。これは全体の3%にあたる。
1995年当時の自動車免許保有者数は6856万人だったため、単純計算ではおよそ205万人がペーパードライバーにあたる。また「年2~3回」と回答した人は54人(1.7%)。それをを更に加えると、全体の約5%が日常生活でほとんど自動車を運転していない計算になる。総数にすると1995年当時で342万人と推察することが可能。
ちなみに2012年における自動車免許保有者数は8148万人に増えている。ペーパードライバーの総数も増えていると考えられる。およそ400万人程度。
原因
ペーパードライバーが生まれる原因としては、電車やバスといった公共交通機関の発達がある。またネット通販の拡大も伴って、自分で自動車を運転しなくても買い物や遊びに行けるようになったことが大きい。また東京といった都心部へ人口が流れているため、自動車を保有する駐車場などの場所の確保の困難なども挙げられる。若者のクルマ離れの原因も要因の一つ。
ペーパードライバー教習
長期間ペーパードライバーだった場合、交通法規を忘れていたり、運転能力の低下が考えられる。そこで対策として考えられるのが、自動車学校において実施されている「ペーパードライバー教習」。有料で再び教官から運転指導を受けることが可能。交通事故を起こす・起こされるデメリットは高いので、基本的にそういった講習は受けておきたい。