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トヨタの国内専売ミニバンであるシエンタが2015年7月にリリースされるようだ。カーセンサーさんの記事によると、トヨタ次期シエンタが今年2015年7月にフルモデルチェンジするらしい。一時期は消滅したシエンタですが、プチバンブームで見事再起。新型シエンタはインドネシアでも2016年初頭から生産販売する模様。
http://www.carsensor.net/contents/editor/_25797.html
そしてフルモデルチェンジで注目すべき点は、やはりシエンタのハイブリッド化。
ハイブリッドシエンタの燃費は20km台?
トヨタ自動車は2015年夏から、グループのトヨタ自動車東日本の宮城大衡工場(宮城県大衡村)で小型ミニバンの新型車の生産を始める。小型ハイブリッド車(HV)「アクア」のシステムを搭載するHVを設定する。シエンタのフルモデルチェンジに関してかなり前から噂されてた話でもありますが、アクアに搭載したハイブリッドシステムを次期シエンタにも導入予定。
http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0420140108aaas.html
じゃあシエンタハイブリッドの燃費がどれぐらいかを考えた場合、そのアクアのリッター37kmという燃費値を超えることはない。何故ならシエンタはスライドドアタイプなので、既に車重が1.2トン近くと重いから。
もしフルモデルチェンジでハイブリッド化した場合、シエンタの車重が+100kg200kgになることは余裕で考えられる。だからシエンタハイブリッドの燃費はリッター25~28kmぐらいが妥当かも?
ハイブリッドシエンタの価格はお高め?
そして燃費以外でも気になるのが、そのハイブリッドシエンタの価格。トヨタ車に限らず、最近はフルモデルチェンジしたら価格が全体的に高くなりがち。フルモデルチェンジされる前の現行シエンタ(ガソリンエンジン)の価格が約170万円。だから既にスズキ・ソリオなどより若干割高。そのシエンタがHV化されれば価格は+20万30万の値上げは当然だろうから、次期シエンタの価格は少なくとも200万円を超える可能性は高そう。
具体的にはガソリン車の月販3000台に対して、ハイブリッド仕様はその10分の1にあたる月販300台しか予定されていない。もしかしたら思いのほか価格が高いのかもしれない。トヨタの見立て的には、シエンタハイブリッドの月販目標台数が300台に設定。フルモデルチェンジする次期シエンタ全体の10%と考えてるらしい。だから久しぶりのモデルチェンジで意気込んでるのかと思えば、結構トヨタは弱気。
でもおそらく新型シエンタハイブリッドのクオリティーが低いからと言うより、やはり価格的なネックをそれは裏付けてそう。何故ならハイブリッドカーのラインナップが多いトヨタだからこそ、他の車種と比較されてしまいがち。そうすると客観的にシエンタハイブリッドの価格の割高感は否めないんだと思う。
例えばプリウスαの価格250万円だから、シエンタハイブリッドの価格はそれに近い可能性も。またライバルを見回すと、ホンダ・フリードハイブリッドの価格が一番参考になると思う。その価格が220万円。
それらを総合的に考慮すると、今回フルモデルチェンジするシエンタのハイブリッドモデルの価格は220~240万円?ぐらいになると予想。
次期シエンタにはスロープ仕様車も追加
新型では、ガソリン車にスロープ仕様がラインナップされることも大きなトピックだ。現行モデルにもスロープ仕様はあるが、福祉車両ウェルキャブに限られている。だが、新型のスロープ仕様は月販2000台が計画されている。一般向けに売り出されるのだろう。トヨタ・シエンタがフルモデルチェンジするにあたって、一般向けにもスロープ仕様車(福祉車両)が販売予定。軽自動車ですがN-BOX+の販売が好調だったりして、実はいま福祉車両が熱い。
床下に収まるニッケル水素バッテリーとフロアが干渉するため、ハイブリッド仕様にはスロープは設定されず、ガソリン車だけのラインナップとなる。ただ注意したいのが、スロープ仕様の新型シエンタにはハイブリッドモデルが設定されてないということ。理由はシンプルで、床下にハイブリッドのバッテリーが収納できないから。これらは新型シエンタのフルモデルチェンジの目玉なんですが、それが見事に干渉しちゃってるという悲しいお知らせ。
もしシエンタのフルモデルチェンジに期待して、今現在福祉車両の購入も考えてる方は少し注意したい。