トヨタ自動車は26日、衝突被害軽減ブレーキなど事故を未然に防ぐ複数の予防安全技術を組み合わせて商品化した「トヨタ・セーフティー・センス」を、2015年に導入すると発表した。来年からトヨタ車には次々と自動ブレーキが搭載予定。2017年には全トヨタ車に導入予定。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141126-00000005-fsi-bus_all
ただ「C」タイプと「P」タイプの二種類の自動ブレーキがあるらしく、その違いを簡単にまとめてみた。
Cタイプはコンパクトカー向けの廉価版
まずはCタイプ。コンパクトカー向けの廉価版の自動ブレーキ。軽自動車の多くに搭載されてる赤外線レーザータイプ。ただステレオカメラも併用してるので、廉価版とは言え、軽自動車に搭載される自動ブレーキより性能は優れるはず。だから機能としては、スズキやダイハツの軽自動車とほぼ同様。誤発進抑制システムは便利ですが、検知可能な車間距離は短いので、自動的に停止できるのは時速20~30km以内。
ただステレオカメラを使うことで、車線をはみ出しそうになると警告もされる。ダイハツはトヨタの子会社ですから、このCタイプの自動ブレーキがダイハツの軽自動車に搭載される日も遠くないと思う。
ちなみにコンパクトカー向けと言っても、アクアといったハイブリッド車ではなく、おそらく純粋なガソリンエンジン車。具体的な車種名を挙げると、おそらくヴィッツや来年にもフルモデルチェンジするというウワサのシエンタあたりかと思われます。でもハイブリッド車以上のクラスでも価格を抑えた廉価グレードに搭載してくる可能性も。
Pタイプはハイブリッド車以上向けのハイクラス版
PタイプはCタイプの赤外レーザーとは異なり、ミリ波レーダーを使用。だからCタイプより高価格の自動ブレーキだから、車種はやはりハイブリッド車以上に搭載してくると考えられる。最近マイナーチェンジしたプリウスαもこれに近そう?Pタイプの機能は、ほぼスバルのEyeSightと同じと思って良さそう。あっちは完全なカメラ型ですが、ミリ波レーダーは検知できる車間距離は長いので時速差は40~60kmぐらいは期待したい。
またカメラも併用することで、歩行者も検知して停止可能。これは日産スカイラインの自動ブレーキでも可能だったはず。ホンダも歩行者検知が可能な自動ブレーキを開発中だそう。
個人的に気になったのは、クルーズコントロールの延長線上の機能。前方の車両に一定の距離を保ちながら追従走行できる。高速道路の運転がすごい楽になって、事故も減らしてくれそう。
これらの自動ブレーキがあと数年以内に全トヨタ車、日本に留まらず世界の市場で標準搭載される日が来るというニュースでした。