トヨタ自動車が、ハイブリッド車(HV)で開発中の4代目「プリウス」の燃費について、 JC08モード40km/L以上を目標にしていることが分かった。トヨタの新型4代目プリウスが2015年8月にフルモデルチェンジされるそう。画像は新型プリウスのコンセプトモデルのNS4。
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ハイブリッドシステムもTHSⅡからTHSⅢにかなり小型化されたり、強化プラスチックを採用するなど車体も軽量化された結果、新型4代目プリウスでは燃費がリッター40kmを達成するそう。現行プリウスの燃費がリッター30kmちょっとだから大幅改善。車体が小さいアクアのリッター37kmを大きく超えた。
ただここまでハイブリッド車の代名詞であるプリウスの燃費が改善されると、避けられないのがその副作用。
電気自動車、燃料電池車の存在感を薄める新型プリウス
ハイブリッドカーとは言え、所詮はガソリン車。ガソリン車(新型プリウス)でここまで燃費が改善できるなら、プラグインハイブリッドカーや電気自動車や燃料電池車って要らなくね?と一瞬思わなくもない。例えば、プラグインハイブリッドカーであるプリウスPHVの燃費がリッター57km。厳密に言うと、EV走行のみで燃費26.4km、ハイブリッドエンジン走行のみで燃費31.6kmの複合。
だから4代目新型プリウスでは、プリウスPHVにあと燃費17kmぐらいまで迫ってる。あくまでそれはカタログ燃費差に過ぎず、実燃費で考えるとリッター5km6km程度の差と考えられる。
じゃあ、その燃費差のためだけにプラグインハイブリッドカー(プリウスPHV)を消費者が購入しようと思えるか?ってこと。三菱アウトランダーPHEVも然り、実燃費はガソリン車の比ではないにしても、まだまだ給油場所など使い勝手は良くない。燃料電池車は言うまでもなく…って感じ。
でも、プラグインハイブリッドカー以上の次世代カーに対して、トヨタは莫大に投資をしてる。燃料電池車と言えば、トヨタで言えば「ミライ」を2014年年内にも発売予定。
ただ新型プリウスを筆頭に目覚ましいハイブリッドカーの進化で、そういう電気自動車や燃料電池車の普及が更に遠のいてくのは間違いない。きっとアクアのカタログ燃費も今後は更に向上していくはず。それを考えると、トヨタ全体では「新型プリウス(ハイブリッドカー)の凄まじい進化」はあまり喜べないのかも知れない。