2014年10月17日金曜日

【VW】ポロとゴルフ 8つの違い 燃費などまるわかり比較まとめ



フォルクスワーゲンが絶好調。先月2014年9月の販売台数は6588台。9月単月では過去最高。この理由は2014年8月にフルモデルチェンジしたポロが牽引役になっているとか。

ただフォルクスワーゲンと言えば、ゴルフという車種も有名。

昨年の日本カー・オブ・ザ・イヤーでBEST1に選ばれましたが、意外にポロとの違いが分かってない人もおおいのではないか。実際、画像(左ゴルフ右ポロ)を見ても、ほぼ同じにしか思えない。

そこで見た目や燃費など8つのポイントで比較してみました。ただし、2014年に執筆したため情報が古いので悪しからず。最新の比較情報は記事後半で載せてあります。




【ゴルフ】5ナンバーか3ナンバーかの違い【ポロ】

まずは車体サイズ。ポロは廉価グレード「TSI Comfortline」、ゴルフも廉価グレード「TSI Trendline」同士で比較。

ポロのボディーサイズは、3,995mm×1,685mm×1,460mm(全長×全幅×全高)。ゴルフのボディーサイズは、4,265×1,800×1,460(全長×全幅×全高)。ゴルフの方がやや大きい。

これを言い換えると、全幅1700mm未満のポロが5ナンバー、1700mm以上のゴルフが3ナンバー。税金面ではポロの方がやや有利かも。だから5ナンバーを3ナンバーを論じる時、ゴルフとポロを例えに考えるのが一番分かりやすいかも。

横から見てみると、こんな感じ。左がゴルフ、右がポロ。ポロの方がよりコンパクトカーに近い。ただ見た目による差は、あまり大きくないのが正直な感想。


【ゴルフ】内装の比較【ポロ】

そして内装を見てもあまり大きな差は感じませんが、気持ちややゴルフの方が質感が高め。左がゴルフ、右がポロ。


【ゴルフ】エンジンパワー比較【ポロ】

ポロ「TSI Comfortline」の排気量1200ccの、ターボエンジン。最高出力が90PS/4,400~5,400rpmで、最大トルクが160N・m/1,400~3,500rpm

ゴルフ「TSI Trendline」の同じく排気量1200ccの、ターボエンジン。最高出力が105PS/4,500~5,500rpmで、最大トルクが175N・m/1,400~4,000rpm

パワーユニットではゴルフの方が優れてる。15馬力ほど最高出力が高く、トルクも15N・mほど太い。

ちなみに上位グレードの排気量は、どちらも1400cc。

最近発売されたポロ「BlueGT」は、最高出力150PS/5,000~6,000rpm。最大トルク250N・m/1,500~3,500rpm。ゴルフ「TSI Highline」は、最高出力140PS/4,500~6,000rpm、最大トルク250N・m/1,500~3,500rpm

こちらはややポロの方が優れてる?


【ゴルフ】燃費の違い【ポロ】

ポロ「TSI Comfortline」の燃費は、リッター22.2km。ゴルフ「TSI Trendline」の燃費は、リッター21.0km。ポロの方が燃費は優れてる。

ただポロの車重が1,130kgで、燃料タンク容量が45L。一方ゴルフの車重は1,240kg、燃料タンク容量が50L。この差を考慮すると、決してゴルフのカタログ燃費の数値が悪いとは言い切れない

ちなみに上位グレードのポロ「BlueGT」の燃費は、リッター21.5km。ゴルフ「TSI Highline」の燃費は、リッター19.9km。どちらもなかなか優秀な数値。


【比較】価格の違い

ポロ「TSI Comfortline」の価格が223.9万円

ゴルフ「TSI Trendline」の価格が258.7万円

廉価グレードでは、ポロよりゴルフの方が35万円ほど割高。他のグレードでも同じく、ゴルフの方がややお高め。ゴルフの上級グレードになると余裕で300万円超え。

だから少し関係ないけど、メルセデスベンツGLAクラスなんかは300万円台から購入できるので、絶妙な価格設定だと改めて思った。


イメージキャラクターから見る購買層の違い

新型ポロのCMでは、榮倉奈々が採用。ゴルフは元女子アナ・政井マヤと俳優・前川泰之の夫妻に変更。少し前はサザンオールスターズだった。

「ポロはオーナーの2人に1人が女性」とフォルクスワーゲンも公言してるぐらいなので、どちらかと言えば働く女性向け。一方ゴルフはファミリー層or男性向けといった印象。


【ゴルフ】スポーティーモデルの違い【ポロ】

ポロにもゴルフにもスポーティーモデルが用意されてる。それがGTIというモデル。

ゴルフGTIは2000ccのターボエンジン。最高出力が220PS/4,500~6,200rpm。最大トルクが350N・m/1,500‐4,400。燃費がリッター15.9km。

そしてポロGTIはと言えば、現在開催のパリモーターショーで新型が初公開。それを見ると1800ccのTSIエンジン。最高出力が192PS/5,400~6,200rpm(7速DSG)。最大トルクは250N・m/1,300~5,400rpm(7速DSG。燃費はリッター21.5kmとかなり優秀。

あれぐらいの車体サイズでこれだけ馬力があれば、かなり楽しそうな走りを提供してくれそう。


【比較】自動ブレーキの違い

自動ブレーキ(シティエマージェンシーブレーキ)はポロもゴルフも標準搭載。

ただポロは赤外線レーザータイプ、ゴルフはステレオカメラタイプ。後者のゴルフのステレオカメラの方が性能が良く、車線を超えそうになると警告してくれる。他にも合計9つのエアバッグが標準装備されていたり、安全装備が充実してる。

輸入車ということでややお高めですが、高張力鋼のハイテン材もふんだんに使われていたりして、かなり安全性能が高いボディー。ポロもゴルフも「価格相応」のクオリティー。


【フォルクスワーゲン】ゴルフとポロの違い比較まとめ

以上、ゴルフとポロの違いでした。冒頭に貼った画像を見る限りは「ほぼ同じ」としか思えませんが、具体的にチェックしていくと結構違うことが分かります。

ポロは車体が小さくやや性能は落ちますが、ターゲットの女性が一人乗る分には全然問題ない。ポロは「軽自動車はちょっと…日本のコンパクトカーも安っぽいし…」という社会人女性の心をちょうどくすぐってくれそう。

一方、ゴルフの方が車体サイズが大きくて、エンジンもパワフル。また実用性にも優れるなど、ゴルフは全世代がターゲットになってる印象。実際、ゴルフの方が販売台数でも上。

ゴルフはトヨタ・カローラに迫るぐらい世界的な量産車で、生産台数でも世界二位らしい。 まさに「世界の大衆車ゴルフ」と言えそう。

ちなみに2019年以降の最新版の比較は自動車ブログ カーギーク【比較】ゴルフ vs ポロの違いまとめをご参照ください。 新型ポロは2018年にフルモデルチェンジを行って車体が拡大するなど進化しており、現時点で今記事の情報は参考になりません。

他にも【比較】ゴルフ vs 新型Aクラスなども執筆済み。