8月末に主力車「ワゴンR」を一部改良したスズキが3.3%減、日産自動車が2.7%減にとどまったのを除くと1割以上の減少が目立った。先月8月の軽自動車新車販売台数が、15%近く減少したらしい。スズキ・日産は健闘してた模様ですが、普通車(登録車)も相当減らしてる模様。
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDZ01HDZ_R00C14A9TJ1000/
結局アベノミクスって、物価が上がってるだけですからね。東北や四国といった、とりわけ地方の落ち込みがヒドイらしい。それだけに地方にユーザーが多い「軽自動車の落ち込み」も際立つということ。
そこで気になるのが、軽自動車の買い時。人それぞれ事情があるので一律に言うことは難しいですが、少なくとも購入すると必ず損をする時期がある。それが新たに4つの負担が増える2016年4月。
2015年4月に軽自動車税が1.5倍にアップ
まず来年4月には、軽自動車税が1.5倍に増税。額にすると1万800円。ただし「新車を購入」した人限定。今乗ってる既存のユーザーに関係はないですが、実は自治体によって更にアップする。そもそも軽自動車税は、地方税。だから国ではなく、自治体によって多少増減させることが可能な税。
北海道の夕張市や芦別市は1.5倍の年額1万800円を徴収しており、青森県や山梨県などにも1.2倍の地域がある。だから特に財政が厳しい地方において、軽自動車税が高い傾向にある。つまり夕張市や芦別市の場合、現行の7200円という水準から約3倍近くに負担が増える。
http://autoc-one.jp/special/1830444/
軽自動車税は元々高くないとは言え、3倍近くまでアップするとさすがに笑えない。また2015年4月で軽自動車税の増税が終わるかと言えば、安倍さんがそこで満足するかは不透明。
2015年4月にエコカー減税が終了
そしてエコカー減税もほぼ同時期に終了。12年4月末で期限を迎える「エコカー減税」も対象車を絞り3年間延長。2012年度、まだ民主党が政権の座にいた時、エコカー減税を3年間延長した。つまりそこから3年後である、2015年度(2016年3月)に減税措置が終わる。つまり、実質的な増税。
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTYE7B806Z20111209
最近の軽自動車はどれも燃費が優れてるので、新車販売全体に与える影響は大。実用性と経済性がウリのはずだから、メーカーさん目線に立つと、その最大の訴求力が無くなるのは痛い。
2015年10月に消費税10%にアップ
そして言うまでもなく、2015年10月に消費税が10%に増税される。最近の軽自動車の乗り出し価格は、110万円120万円というのは当たり前。ホンダ・N-BOXやダイハツ・タントといったスライドドア系のジャンルだったら、売れ筋価格が平気で150万円ぐらいする。その数%としても、金額にするとバカにならない。
自動車取得税が同時に廃止される予定ですが、消費税はガソリン価格にも反映されるので、なかなか新車を買おうという気になれないかも知れない。
2016年4月には古い自動車の重量税がアップ
ちなみに新車を購入しなくても、古い軽自動車を乗ってると負担させられる増税もある。2016年4月以降、(中略)軽自動車の重量税は1年当たり3,300円が基本だが(エコカー減税車は2,500円)、13年を経過すると3,900円、18年を過ぎると4,400円に増える。それが自動車重量税。
http://autoc-one.jp/special/1830444/0003.html
13年以上経過したってことは、「2003年前後」に購入した軽自動車が対象。つまり、感覚としてそこまで古いイメージがない。正直600~1100円という大したことがない金額ですが、気分としては気持ちのよいもんではない。
中古車を買うなら、ちょっと意識しておきたい部分か。
軽自動車の新車を買うなら、今年か来年までに
とにかく2015年を境に、新車を購入しても購入しなくても負担が増えていく。特に古い軽自動車(と言っても2000年代前半)をお乗りの方は、ただただデメリットしかない。だから、新車の軽自動車に買い換えるor買うなら、本当に今年か来年の早い内。新車販売が落ち込んでるからこそ、消費者からすると「買い時」だったりもする。
ちなみに増税や減税が適用されるのが購入した時点ではなく、「納車された時点」だったりする場合もあるので注意。つまりどれだけ遅くても、2015年の早い段階で新車は購入しておいた方が無難かも。