ダイハツは軽乗用車「ミラ イース」を一部改良。ガソリン車トップの「35.2km/L」という低燃費を2WD車全グレードで実現した。※4WD車は全車種「32.2km/L」ダイハツ・ミライースがまたまた燃費アップ。なんと燃費35.2キロだそう。
http://autoc-one.jp/news/1826507/
現行モデルはリッター33.2キロだから、およそリッター2キロアップ。
デュアルインジェクター採用で圧縮比が大幅アップ
圧縮比を11.3から12.2に高圧縮比化して熱効率を向上させ、さらに混合気のタンブル強化を目的に吸気ポートを改良。新型ミライースでは、エンジンの圧縮比が大幅増。圧縮比11.3から12.2までアップ。この圧縮比が高くなるほど、燃費消費が良くなる。
その主な理由は、デュアルインジェクターの採用。スズキ・スイフトの「デュアルジェットエンジン」と似たような感じだと推測しますが、インジェクターを増やすことで低燃費化が図られてる。軽自動車として始めて採用?
他にも高着火スパークプラグを採用してみたり、結構な『ビッグマイナーチェンジ』と表現しても良さそうな出来。トヨタの子会社だけあって、色んな技術の吸収がめざましい。
そこで気になるのが、ライバルであるスズキ・アルトの動向。
ミライースとアルトの燃費変遷
まず2012年のミライース発売から始まった、アルトとの燃費競争の流れを見て行きたいと思う。2012年9月…ミライース燃費30.0キロ
2012年12月…アルト燃費30.2キロ
2013年3月…アルト燃費33.0キロ
2013年8月…ミライース燃費33.2キロ
2013年12月…アルト燃費35.0キロ
2014年7月…ミライース燃費35.2キロ
まさにアルトからミライースを抜いたら、ミライースも半年後ぐらいにはそのアルトを抜き返す。これが2年ばかし続いてる。
つまりアルトも近いうちに、今回のビッグマイナーチェンジを果たしたミライースを追い抜いてくる可能性が高いということ。おそらくアルトもデュアルインジェクターを採用してくるのも間違いないでしょう。
果たして、次期アルトではどこまで燃費を伸ばしてくるのか。正直かなり興味深い。
2015年にはリッター40キロ超え?
考えてみるとわずか2年足らずで、燃費がリッター5キロ以上伸びてる。いくら最小サイズの軽自動車とは言え、「スゴい」としか表現しようがない。やっぱりライバルがいて競争することで、技術革新するんだと改めて痛感。おそらくアルトの存在がなかったら、イースの燃費は30キロのままだったでしょう。
2015年にはダイハツもスズキも、燃費リッター40キロ台を目指すと公言してる。最初はネタっぽい目標だと思ってましたが、今の感じだと普通に達成できそう。少なくとも、2015年半ばにはアクアなどのハイブリッド車は抜くでしょう。
ただ軽SUV・ハスラーが大人気だったりして、あまり燃費一辺倒に熱心になられても困りますが。