「デイズ」は、軽ハイトワゴンナンバー1の低燃費30.0km/L(JC08モード)を実現した。先日、三菱eKがマイナーチェンジして燃費30キロ達成したという記事で、同じように日産デイズはやって来ないだろうという予想を書いたら、見事に大ハズレ。変な間があったので差別化してくるのか…と思ってたら、しっかりデイズも燃費リッター30キロ化。
http://autoc-one.jp/news/1820141/
我ながら見る目がないと反省しつつ、ただそこで気になるのがスズキのワゴンRさんの動向。もしかするとワゴンRの燃費が更に改善する布石となるかも。
新型ワゴンRの燃費変遷
スズキ・ワゴンRのカタログ燃費は、現在リッター30キロ。つまり今回マイナーチェンジした、日産DAYZと三菱eKの燃費と同じ。ただワゴンRがフルモデルチェンジした2012年当初は、リッター28.8キロだった。実はちょこちょこ燃費を改善してて、ワゴンRは気付いたらリッター30キロまで到達してた。
2011年5月24日-ムーヴ(27.0km/L)
2012年8月9日-ワゴンR(28.8km/L)
2012年12月20日-ムーヴ(29.0km/L)
2013年7月16日-ワゴンR(30.0km/L)
ワゴンRの燃費の変遷を見てみると、大体こんな感じ。ダイハツのムーヴをかなり意識してることが分かる。
ただムーヴは『過度な燃費競争』に嫌気を指したのか、2012年を最後に何の対応もなし。去年の今頃のワゴンRのマイチェンを境に落ち着いてきたと思ったんですが、今回の日産デイズ三菱eKのマイチェンで、それがまた分からなくなってきた。
エンジンパワーを落としてくるワゴンR?
ワゴンRが燃費30キロでムーブを超えるまで、半年以上。それだけ一朝一夕で燃費を改善することは難しい。既に車体は780kgとかなり軽いワゴンR。これ以上、軽くすることはほぼ困難。じゃあエネチャージを二個積むとか?
いろいろ考えられますが、一番有り得そうなのが「エンジンパワーの減退」。ムーヴやデイズはエンジンパワーを抑えることで、燃費を向上させてる。ホンダN-BOXも最近エンジンパワーを抑えることで燃費改善を計った。それにワゴンRも追随して来ざるを得ないと、個人的には思う。
ただ、もし何もスズキが手を打ってこないのであれば、DAYZやeKを脅威とは感じてない裏返しとも言える。実際、軽自動車の新車販売台数ランキングを見ても、ワゴンRには遠く及ばないのが現実。2014年5月のランキングでは、ワゴンRが13,257台に対して、デイズはルークスを含んでも12,402台。もちろんデイズは売れてるが、それでもホンダ・N-WGNより下だと予想。
一つの車種がマイナーチェンジ・フルモデルチェンジをすると、他のメーカーも反応せざるを得ないので、それを見るだけでも面白い。結果的に、消費者にとってメリットがあるクルマ作りに活かされるなら尚Good。
ちなみにDAYZは今回のマイナーチェンジで燃費改善だけではなく、ライダーブラックラインなど新しいラインナップを用意。いかにも日産らしいフロントマスクで、消費者への訴求力は高そう。