2014年5月16日金曜日

ホンダN-ONE、初マイナーチェンジで残念なこと



マイナーチェンジしたN-ONEが残念

ホンダは、プレミアム軽として好評の「N-ONE」をマイナーモデルチェンジし、5月16日(金)に発売する。今回のマイナーモデルチェンジでは、安全性と燃費性能の強化、快適装備の追加によって商品魅力の強化が図られた。
http://autoc-one.jp/news/1763526/
HONDAがマイナーチェンジしたN-ONEを、今日16日から発売するそう。確かN-BOXが去年末にマイナーチェンジしたので、Nシリーズとしては二番目。

N-BOXは約2年でマイチェン。2012年後半に発売されたN-ONEは、一年と8ヶ月とややペースが短め。早めにテコ入れを図っておきたいという、HONDAの危機感の現れでしょうか。

そして、このマイチェンの中身を見てみると、基本的にN-BOXとほぼ同じ。つまり、個人的にはやや残念な改良だった。


燃費アップ=N-ONEの加速力が減退


JC08モード燃費を、2WD(FF)の自然吸気エンジン車で従来の27.0km/Lから28.4km/L、4WDのターボエンジン車で従来の21.8km/Lから23.0km/Lと向上させている。
http://car.watch.impress.co.jp/docs/news/20140515_648608.html
マイチェンしたN-ONEでは、カタログ燃費がリッター28.4キロまで上昇。マイチェン前よりも、およそリッター1.5キロアップ。

この主な要因は、N-WGNに搭載してる低燃費エンジンを使用してきたということ。要するに、低燃費と引き換えに「エンジンのパワフルさ」が失われてしまったということ。

スペックを見ると最大トルクはN-WGNと同じですが、回転域が低くなった。具体的には、3,500回転から4,700回転まで上がった。だから新しいN-ONEに乗車すれば、走り心地はグーッとゆったり走る感じになったはず。

そこらへんは好みと言えばそれまでで、またエヌワンの販売台数が振るってないので戦略上致し方ないんでしょうが、軽自動車の中で一番パワフルなエンジンが消えてしまったのはやや残念。

やっぱりパワフルさを売りにすることで、N-WGNとも差別化が図れてたはず。ここで似たような路線を歩んでしまうと、却ってエヌワンの個性が死んだのではないか。SS660というスポーツ軽も発売されるとウワサの中、ますます存在感がなくなっていきそう。

ちなみに同じエンジンを使用してるのに、N-WGNの方が燃費が良いのは、N-ONEよりも車重が20kgほど軽いからです。だから加速力でも、エヌワンはエヌワゴンに負ける可能性も…。

ちなみに低燃費化以外での変更点を見ると、N-WGNやスズキ・ハスラーと同様、中間グレード以上では自動ブレーキなどを標準搭載してきた模様。前の価格が覚えてないので確証はありませんが、N-WGNを見る限り、ほとんど価格はアップしてない気もする。