2016年9月17日土曜日

ミニ新型3気筒ディーゼルの実燃費がまさかの20km/L超えだった件

イギリスの大衆車と言えば「ミニクーパー」。現在でこそMINIはBMWの一部に入りましたが、それでも愛くるしいデザインは当初から相変わらず健在。もちろんミニクーパーは日本でも高い人気を誇る輸入車の一つです。例えば漫画家の秋本治もミニクーパーが愛車だそうです。

これまでMINIにはディーゼルエンジンがラインナップされていたものの、あくまで2.0Lの4気筒ディーゼルのみでした。でも最近になってMINIには新しく「1.5Lの3気筒ディーゼルターボエンジン」が追加されたんだそう。

このミニのディーゼルは最高出力が116PS/4600rpm、最大トルクが27.5kgm/1750~2250rpm。マツダのディーゼル車・CX-3とほぼ同スペックですが、MINI新型3気筒のカタログ燃費は23.9km/Lと、CX-3を超えてて優秀な部類に入ります。

でも最近はフォルクスワーゲンや三菱自動車の不正もあってかカタログ燃費が良くても、実際の実燃費まで優れているかどうかまでは疑わしい部分があります。それはミニクーパーディーゼルだって同じであります。

MINIクーパー 5ドア 3気筒ディーゼルエンジン 実燃費
マガジンX10月号
ただカタログ燃費通り、MINIの1.5L直3ディーゼルターボエンジン(ミニクーパーD)の実燃費がかなり良好だった件。



ちなみに2.0L直4ディーゼルターボを搭載した「MINIクロスオーバー ディーゼル」の実燃費はアップロード済み。ミニとミニクロスオーバーの車格や車格は違うので一概に比較はできませんが、2.0L直4ディーゼルの実燃費が気になる方はあとでチェックしてみて下さい。


そして本題の実燃費。祓川隆一(はらいかわりゅういち)というすごい名前の方が5ドアの「ミニクーパーD」を試乗されたそうですが、MINIの1.5Lディーゼルの高速燃費は25.5km/L(走行距離100km)。市街地燃費でも25.1km/L(走行距離13km)だったそう。まさかの平均燃費が「25km/L台超え」。どんだけ実燃費良いねんって感じですが、ただ市街地燃費の走行距離がかなり短い。

主に郊外や市街地など総距離634kmを走行した街乗りメインの総合燃費だと、ミニクーパーDの実燃費は15.8km/Lまで下がります。日本の道路だとMINIに限らず、アイドリングがない輸入車は実燃費面で少し不利になっているのか。

それでもミニクーパーDの車重は1.3トンありますし、実燃費16km/L前後は国産車のハイブリッド車でも状況によって全然あり得る実燃費だと思うので、少なくとも外車・輸入車だから実燃費が悪いというイメージとは程遠い数字だと思われます。

しかも言うまでもなく、ディーゼルはガソリンよりも安価な「軽油」を燃料としてる。祓川という方によれば2.0L直4ガソリンターボの「ミニクーパーS」と比較すると、1.5Lディーゼルの「ミニクーパーD」の方が燃料費は1kmあたり5円ほどお安いらしい。MINIに限った話ではありませんが、やはり実燃費以上にディーゼルを選択するメリットは大きそう。

ちなみに試乗されたモデルがミニ5ドアですから、車重が50kgほど軽量な3ドアを選択していればもう少し実燃費が改善されそうです。


MINIの1.5L直3ディーゼルは静からしい

ちなみにMINIに初めて搭載された1.5Lディーゼルですが、やはり3気筒エンジン。どうしても静粛性や振動性が気になるところですが、ただ祓川さんによればミニクーパーDは意外にも静かなんだそう。

またディーゼルエンジン特有のカラカラ音は少なく、むしろガソリンターボの「ミニクーパーS」の方がアイドリング音などが気になるらしい。「ディーゼル」+「3気筒」というどちらもネガティブなイメージを持とうと思えば持てますが、トータルだとミニクーパーDを「静粛性の高いディーゼル」とMINIを評価されています。

この1.5L直3ディーゼルを搭載した「ミニクーパーD」の価格は3ドアだと300万円、5ドアだと318万円。コンパクトカーとしてはややお高め。それでも実燃費は優秀。走行性能もディーゼルだと加速性能は高い。5ドアのMINIを選べば実用性は必要十分。

もし中古車まで選択肢を広げるのであれば、ミニクーパーディーゼル(5ドア)は多少値が張ってても欲しいと思わせる魅力が詰まっていそうです。以上、MINIの1.5L直3ディーゼルターボの実燃費記事でした。

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